みずぼうそう(水痘)の合併症とワクチン接種による予防

小児科ガイド:急な症状の対応・健診・予防接種のポイントを解説

ワクチン接種率が低いため、年間100万人が罹患するみずぼうそう

高熱が出る場合もあります

みずぼうそう(水痘)は水痘帯状疱疹ウイルスに感染することで、全身に小さい水ぶくれができる病気です。日本ではワクチンの接種率が低い(30~40%)と低く、年間100万人くらいがこの病気にかかっています。

麻疹(はしか)と同じく空気感染ですので、どこで伝染するかわかりません。小児の場合は、保育園や幼稚園、学校を約1週間休まなくてはなりません。

発症すると、2~3週間の潜伏期間の後に熱が出て(出ない場合もある)、体に虫に刺されたような赤い斑点が現れ、1日くらいで斑点が水ぶくれになって、全身に広がり、強いかゆみも伴います。水ぶくれになったところは時期に黒いかさぶたになり、1週間くらいでおさまります。

1歳前、7~10歳以上の子供、アトピー性皮膚炎などの皮膚の病気がある人は重症化しやすいとされていますが、健康な子供や成人でも重症化することがあります。みずぼうそうには脳炎、肺炎などの合併症が少なくなく、日本でも年間3000人以上が重症化し、10人以上が死亡していますので、ワクチン接種で予防することが大切です。

ウイルスの潜伏期間が長いため、みずぼうそうが流行してからワクチン接種を考えるのは間に合わないかもしれないので、1歳になったら計画的に接種するようにしましょう。任意接種ですが、お住まいの地域によって公費助成を受けられるケースがありますので、自治体のホームページなどでご確認ください。接種が1回だけだと抗体が不十分で約20~50%の人が発症するとされており、1回目を受けて3ヶ月以上経ったら2回目の接種が勧められます。

水痘帯状疱疹ウイルスに一度感染すると体内に住みついて、100人に1人の割合で大人になってから帯状疱疹を発症することがあります。高齢者の場合は帯状疱疹の予防ワクチンとしてみずぼうそうワクチンの接種を受けることができます。