ロタウイルス胃腸炎:下痢と嘔吐による脱水症の他、合併症にも要注意

小児科ガイド:急な症状の対応・健診・予防接種のポイントを解説

ロタウイルス胃腸炎はワクチン接種で重症化を予防できます

生後5ヶ月くらいから感染しやすくなります

ロタウイルス胃腸炎は、ロタウイルスの感染により急性の胃腸炎になる病気です。日本では毎年80万人が病院の外来を受診し、10%が入院が必要なほど重症です。死亡者も年間10名前後出ています。

ウイルス性胃腸炎では数年前に感染が広がったノロウイルスのほうが有名ですが、子供の場合はロタウイルスの方が重症化しやすく、また感染力が強く保育園や幼稚園でもすぐに感染が拡大するので、注意が必要です。

下痢や嘔吐を繰り返していると、体から水分や塩分が失われ、脱水症になるので、点滴による水分補給が必要な場合もあります。39度以上の高熱や腰痛、咳やくしゃみなどの症状が現れることもあります。また合併症として脳炎や重い腎障害を引き起こすこともあります。

ロタウイルスには複数の種類があり、それぞれ免疫の違いや免疫が弱いために子供が小さいうちは何回もロタウイルス性胃腸炎を繰り返すこともあります。ロタウイルスワクチンの接種により、重症化を90%予防することができます。

2013年現在、ワクチンは任意接種となっていますが、WHO(世界保健機関)が同ワクチンを重要視しているため、今後は定期接種になるる可能性もあります。日本では1価ワクチン(ロタリックス)、5価ワクチン(ロタテック)があり、いずれも飲むタイプとなっています。