細菌性髄膜炎を起こすインフルエンザ菌b型(ヒブ)のワクチン接種

小児科ガイド:急な症状の対応・健診・予防接種のポイントを解説

定期予防接種になったヒブ感染症のワクチン

日本でも定期接種になりました

ヒブ感染症はインフルエンザ菌b型(ヒブ)という菌の感染によって脳を包む髄膜、喉頭蓋、肺などに炎症が起きる病気です。名前だけ聞くと、毎年冬場に流行するインフルエンザウイルスと似た感じを受けますが、全く関係はありません。

乳幼児の命に関わる病気として、年間数百人がかかっている細菌性髄膜炎があります。細菌性髄膜炎になると15~20%に発達・知能・運動障害や難聴などの後遺症が残り、3~7%は死亡するとされていますが、ワクチンが導入される前までは、乳幼児がかかる細菌性髄膜炎の60%がこのインフルエンザ菌b型(ヒブ)によるものでした。

近年は抗菌薬が全く効かない耐性菌も増えてきたため、従来のように菌の増殖を抑える治療は難しくなってきました。したがって、ビフワクチン(不活化ワクチン)による予防が重要となりますが、日本でも2013年度から定期予防接種となりました。対象となるのは0~4歳児で、初回は2~7ヶ月となっており、計4回の接種を受けます。

ヒブワクチンと小児用肺炎球菌ワクチンを接種すれば、細菌性髄膜炎の80~90%を予防することができます。接種後に赤く腫れたり、しこりを感じることがありますが、自然に治まります。